線香の豆知識
- お線香の供え方
- ご贈答用としてのお線香
- お線香はいつ頃から使われているの?
- お香は、7種に区分されその中にお線香が含まれます。
- お線香ってどうやって選ぶの
- お線香は何から作られているの
- お香やお線香は漢方薬から作られていますか
- 仏事にお香やお線香を焚くのは何故でしょうか
- 香十徳とは?
線香を供える
お線香の供え方は、宗派によって異なる場合があります。
まず、線香に火をつけます。
線香に付いた火は、息を吹きかけず、手であおいだり、すーと線香を真下に下ろすと消えます。
お供えする線香は、浄土真宗の場合を数回折って、火をつけて、火をつけたほうを左側にして、横に寝かせて用います。
それ以外の宗は、浄土宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗、天台宗、真言宗などは、1~3本をまとめず1本ずつ立てます。
1本なのか3本なのかは、宗派や菩提寺さまの考え方によって異なりますので本数は様々です。
線香の贈り方
お葬式などに持参する、「お香典」
これは、御霊前に供えるお香のこと。
昔は、お香を持参していたが今ではその代わりに現金を包むようになりました。
その意味からも、香典とは別に香りのよいお線香をお贈りすることは
、さらにお悔やみの気持ちが伝わる。という事になります。
お供えとして送る場合、
一般的に亡くなった日より、忌明けまで(四十九日まで)は、「御霊前」
四十九日(忌明け)を過ぎると、「御仏前」をつかいます。
「御供」はどちらの場合でも使えます。
浄土真宗の場合は、「御霊前」は使わず、亡くなられてからすぐの場合でも
「御仏前」となります。
お線香はいつ頃から使われているの?
お線香の起源は、古く、聖徳太子の時代595年、淡路島に香木「沈香」が漂着したことが始まりとされています。
以降、仏事や神事に使われるようになりました。
現在使われているような棒状の線香の形になったのは、江戸時代の初期ごろといわれています。
お香は、7種に区分されその中にお線香が含まれます。
お香は、目的によって、香木(こうぼく)・線香(せんこう)・練り香(ねりこう)・塗香(ずこう)・抹香(まっこう)・焼香(しょうこう)・匂い香(においこうに分けられる。
香木は、心地のよい香りを持つ木。沈香類、白檀などの原材を、小さく割り、香炉を用いてたく。
香道では、沈香のなかでも上質のものしか使わない。
線香は、各種の香料とタブノキの皮を練りあわせ、細い棒状にしたもので、室内線香、仏事線香、香水線香など、目的によってさらに分類される。
練り香は、各種の香木や香料を粉末状に刻み、蜂蜜や梅肉、炭の粉を練り固めた丸薬状の香である。お茶席などで楽しむものになります。
茶席で炉のなかの灰のうえに置き、温めて香りを出すか、香炉を用いて香りを楽しむ。
ねり香の一種には、原料を練りあわせ、梅型や楓型にくりぬいた干菓子状の印香もある。
塗香は、体に塗って、体臭を消し、身をきよめるために使われる香である。
現在でも仏式儀式の前には、「きよめ香」としてこの粉末を体に塗ったり、大きく息をすいこんで体内をきよめることが行われている。
抹香は、そのままで香りを放つようにした、ひじょうに細かい粉末である。
また、長時間くゆらせておく香盤などにも用いられる。
焼香は、香木や香料を細かく刻んで混ぜあわせたもの。
用いる香木や香料により五種香、七種香、十種香などがある。
本来は沈香、白檀、丁子、鬱金香(ショウガ科の多年草の根茎からつくられる香料)、竜脳の五種を基本の組み合わせとしている。
匂い香は、白檀、竜脳、薬草などの香料を細かく刻んで混合し、火を用いなくても香りが発散するように配合されている。
袋に入れ、タンスに入れたり柱にかけたりする。また、車のなかにも香りのアクセサリーとして用いられている。
お線香はどうやって選ぶの
お好きな香りを、自分で見つけることも、楽しみの一つですね。
人それぞれに、香りに好みがあります、色々試されて好きな香りを選びましょう。
香りの種類では、香水系(花やフレグラン系の香り中心)と香木系(古風な和風の香り中心)に別れます。
煙の量では、煙の普通に出るタイプと、煙少なめのタイプに別れます。
サンプルなど、ご用意しています。
お気軽にお問合せください。
お線香は何から作られているの
各メーカーごとに、さまざまな原料の調合によって作られます。
主なものは、漢方薬などとして用いられる天然原料になります。
お線香には、「匂い線香」と「杉線香」とあり、
「匂い線香」の、代表的な原料としては、椨(たぶ)・沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)・桂皮(けいひ)・丁子(ちょうじ)・大茴香(だいういきょう)といった、香木の粉末や香料、炭の粉末などを練り棒状に成型し乾燥させたもの
「杉線香」は、お墓参りなどで使われるお線香になりますが、杉の葉を粉末にして作られています。
お香やお線香は漢方薬から作られていますか
お香やお線香は、ほとんどの製品に、薬として使われていた漢方生薬の中から香りのよいものや清める効果の高いものと香木が使われています。
お香は、香りを鼻から吸うことにより、薬によっておこる副作用もなく心に安ぎをあたえるものとして人々の生活にとけ込んでいます
香水系のお香やお線香以外には、漢方薬系の香料を中心に調合されています
仏事にお香やお線香を焚くのは何故でしょうか
お香やお線香の香りには、その場所を清めること。
自分自身を清めるという意味からお香を焚きます。
お香やお線香を焚くと、香りが広がりその香りで自分を清めます。
お焼香をしたりする場合、まず最初に遺影に黙礼して、
お焼香を少量つまんで、香呂に入れて香りが立ち上った後に、合掌しておまいりします。
自分自身を香りで清めてからお参りする。ということになります
また、香煙を通じて仏さまとの語らい。仏様の食事という意味もあるようです
香道に関する十の得のこと
古くから香に関する訓や効用を記したもので、香りは量ではなく、質が重要としている。
感格鬼神 感は鬼神に格(いた)る - 感覚が鬼や神のように研ぎ澄まされる
清淨心身 心身を清浄にす - 心身を清く浄化する
能除汚穢 よく汚穢(おわい)を除く - 穢(けが)れをとりのぞく
能覺睡眠 よく睡眠を覚ます - 眠気を覚ます
静中成友 静中に友と成る - 孤独感を拭う
塵裏偸閑 塵裏に閑(ひま)をぬすむ - 忙しいときも和ませる
多而不厭 多くして厭(いと)わず - 多くあっても邪魔にならない
寡而為足 少なくて足れりと為す - 少なくても十分香りを放つ
久蔵不朽 久しく蔵(たくわ)えて朽ちず - 長い間保存しても朽ちない
常用無障 常に用いて障(さわり)無し - 常用しても無害
wikipediaより一部抜粋しました。
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